創業の地「東北大学青葉山キャンパス」や「青葉城」「青葉通り」など宮城・仙台ゆかり宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な人工衛星を開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、2025年に打ち上げを予定している「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」初号機の愛称を、「あおば」(ローマ字表記:AOBA)に決定したことをお知らせします。東北の民間企業として初となる人工衛星「あおば」のミッション成功に向け、引き続き研究開発を加速してまいります。愛称「あおば」とミッションについて■愛称名「あおば」 ローマ字表記は「AOBA」■決定までの流れElevationSpaceが自社で開発する初めての衛星であることから、開発にあたって創意工夫を重ねてきた社員から公募する形で、愛称アイデアを募集しました。募集に対して、社内から13案の応募があり、一次選考としてElevationSpaceや初号機ミッションとのつながりをイメージできるかどうか、人工衛星の名称として商標登録されていないことなどを確認しました。一次選考により絞り込まれた5案について、提案した社員自らプレゼンを行う愛称決定イベントを10月12日に開催。社員投票により「あおば」に決定しました。■提案者からのコメント株式会社ElevationSpace Manager, Communication System 米津佑亮 「あおば」は、仙台の地名と深く結びついており、仙台にとって最も身近な言葉の1つです。また、仙台市の街中やElevationSpace本社のある青葉山に広がっている緑豊かな木々からも、仙台と青葉のつながりの深さを感じることができます。ELS-R100の愛称には、「あおば」という言葉がもつ仙台との結びつきの深さに加え、ElevationSpace最初の衛星であることから若々しさを象徴するとともに、これからのR100ミッションや会社自体が力強く成長していって欲しいという想いも込めて提案させていただきました。投票に参加した社員からは、「仙台の新緑を想像できる」「青葉山で開発されたものだとイメージが付きやすい」「ElevationSpaceのイメージカラーと合っている」などのコメントがあり、最も多くの支持を受け、初号機の愛称は「あおば」に決定しました。 ■「あおば」の詳細とミッション「あおば」は、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」シリーズの初号機(技術実証機)であり、「ELS-R100」と呼称してきました。2025年の打ち上げを予定しており、人工衛星の開発技術に加え、日本の民間企業が成功させたことのない”宇宙に打ち上げた小型衛星を制御して地球に帰還させる”ことを実現するための「軌道離脱」「大気圏再突入」「回収」といった技術の実証を目的としています。「あおば」の重量は約200kg、大きさは約1m四方で、地球低軌道上で約半年間の実証・実験を行った後、回収ペイロードを搭載した再突入カプセルが地球に帰還、海上での回収を予定しています。回収ペイロードについては、実証したコンポーネントや素材を地球に帰還させ、顧客の元に返すことで、宇宙空間特有の微小重力、真空、熱といった環境がペイロードに与えた影響を直接観察することができ、地上の設備で詳細に解析することも可能となります。「あおば」には当社の想定を上回るペイロード搭載希望があり、具体的には以下のような実験・実証を予定しています。(順不同、敬称略)【株式会社IDDK】ワンチップ顕微観察技術を用い、小型人工衛星内での微生物・細胞の培養状況センシング、顕微観察画像取得を可能とする小型バイオ実験環境を実証する。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000074085.html【株式会社ユーグレナ】微細藻類ユーグレナの宇宙空間での培養により、宇宙の環境が生物に与える影響を調べ、それを生きた状態で地球に持ち帰る。国産宇宙機による生きた状態での生物回収は日本初の試み。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000074085.htmlその他、企業名・実証内容非公表の案件として、宇宙機用小型推進システム、宇宙転用を目指す車載コンポーネントなどの実証を行う予定です。 ▼参考プレスリリース宇宙で実証&地球に帰還する、2025年打ち上げの小型衛星 ”初号機” が完売!高い需要に応え ”2号機” 打ち上げを2年前倒し2026年に決定、販売を開始(2023年6月21日)https://elevation-space.com/posts/news_20230621ElevationSpace概要ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。会社名 :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)所在地 :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ設立 :2021年2月代表者 :代表取締役CEO 小林稜平ホームページ:https://elevation-space.com/事業内容 :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業「ELS-R」とは?これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、その後宇宙利用を行う場所が無くなると考えられています。ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、世界初の宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す世界初のサービスです。本件に関するお問い合わせ先株式会社ElevationSpace 広報:武藤Mail:pr@elevation-space.comTEL:050-3669-1732