「東北から宇宙へ」、宇宙産業バリューチェーン構築を目指して連携協定を結ぶ福島県南相馬市で試験実施宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な宇宙機を開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の初号機「あおば」の回収カプセルに関する試験を、福島ロボットテストフィールド(福島県南相馬市)で実施し、関係者に公開しました。今回実施したカプセル着水衝撃試験(以下「本試験」)は、宇宙から地球に帰還する回収カプセルの海上回収を想定し、着水時の衝撃がカプセルに与える影響等を確認することを目的として実施したものです。本試験は、ElevationSpaceが行う衛星開発にかかる試験として初めて地元自治体やマスコミ関係者に公開し、約20名が見学に参加しました。本試験を実施した福島ロボットテストフィールドが所在する南相馬市とは、2023年4月に連携協定を締結しており、市内での実証場所確保や市内事業者の宇宙産業参入支援などについて、協同して取り組んでいます。(※1)本試験のほか、「ELS-R」開発にあたって必要となる海上での実証試験についても調整を進めているところです。また、東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指す福島イノベーション・コースト構想推進機構(以下「福島イノベ機構」)の伴走支援の下、福島イノベ機構が実施するFTCプログラムの「ビジネスアイデア事業化プログラム」に採択されるなど、取り組みを加速しています。これからも東北ひいては日本の経済発展に寄与するため、「ELS-R」の着実な開発・実現に加え、浜通り地域を起点とした宇宙産業バリューチェーン(価値連鎖)の構築支援や、更なる地元企業との連携、現地雇用の創出を進めてまいります。※1宇宙スタートアップのElevationSpace、宇宙産業の一大拠点である南相馬市と人工衛星開発に係る連携協定を締結(2023年4月28日プレスリリース)https://elevation-space.com/posts/news_20230428関係者コメント■福島イノベーション・コースト構想推進機構 産業集積部 副部長 高橋徳行様今般、福島ロボットテストフィールドで、日本初の宇宙環境利用・回収プラットフォーム開発に向けた重要な試験を実施いただきありがとうございます。また、試験自体も成功裏に実施されたところであり、今後の取組に一層の弾みがつくことに大いに期待しております。当機構では、ElevationSpace様を初め、福島県浜通り等地域で起業・創業をお考えの全国の皆様への各種ご支援(FTCプログラム等)に取り組んでおります。同地域の復興と産業基盤の再構築に向け、引き続き、皆様のご理解とご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。■株式会社ElevationSpace 代表取締役CEO 小林稜平このたび、回収カプセル着水衝撃試験を福島ロボットテストフィールドで実施させていただくにあたり、多くの関係者の皆様にお力添えいただいたことを深くお礼申し上げます。弊社が開発する宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」は、宇宙産業に参入しようとする企業等が、実際の宇宙環境を利用してコンポーネントや材料の宇宙実証・実験を行うことができるサービスです。また、実験後の成果物を地球に帰還させることができるという画期的なサービスであり、初号機の搭載枠はすでに満載(完売)となるなど、大きな関心を寄せていただいております。国内でも類を見ないこの取り組みを東北発で実現することを目指し、開発にあたってのものづくりや試験など、すでに多くの地元企業等と連携しています。■福島ロボットテストフィールドとは福島イノベーション・コースト構想に基づき、福島県が整備した「福島ロボットテストフィールド」は、物流、インフラ点検、大規模災害などに活用が期待される無人航空機、災害対応ロボット、自動運転ロボット、水中探査ロボットといった陸・海・空のフィールドロボットを主対象に、実際の使用環境を拠点内で再現しながら研究開発、実証試験、性能評価、操縦訓練を行うことができる、世界に類を見ない一大研究開発拠点です。本拠点は、南相馬市・復興工業団地内の東西約1,000m、南北約500mの敷地内に「無人航空機エリア」、「インフラ点検・災害対応エリア」、「水中・水上ロボットエリア」、「開発基盤エリア」が、、浪江町・棚塩産業団地内に長距離飛行試験のための滑走路が整備されています。https://www.fipo.or.jp/robot/ ■福島イノベーション・コースト構想とは東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトです。本構想は、「あらゆるチャレンジが可能な地域」、「地域の企業が主役」、「構想を支える人材育成」の3つの柱を軸に、浜通り地域等において、重点分野に位置付けられる廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙の各分野の具体化を進めるとともに、その実現に向けた産業集積や人材育成、交流人口の拡大、情報発信、生活環境の整備など多岐にわたる基盤整備に取り組んでいます。https://www.fipo.or.jp/ElevationSpace概要ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。会社名 :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)所在地 :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ設立 :2021年2月代表者 :代表取締役CEO 小林稜平ホームページ:https://elevation-space.com/事業内容 :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業■「ELS-R」とは?これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F_2m_GXSDvdI%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E