株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)とAxiom Space(アメリカ合衆国、CEO & President:Dr. Jonathan W. Cirtain)は、商業宇宙ステーション向けの高頻度な大気圏再突入・回収サービスにおける協業の可能性を探るため、基本合意書(MoU)を締結しました。この戦略的パートナーシップは、両社の強みを活かし、Axiom Stationを含む軌道上インフラの機能強化を目指すものです。この協業を通じて、ElevationSpaceが開発する「ELS-RS」のペイロード(積載物)運用および大気圏再突入・回収システムの技術実証を検討してまいります。「ELS-RS」は、地球低軌道(LEO)での運用を最適化して設計されています。「ELS-RS」が完成すれば、科学的なデータやペイロードを適切な環境で保管し、地球上の指定された地点へ迅速かつ安全に回収できる機能を提供します。これによりAxiom Spaceは、顧客やパートナーに対して、重要な研究成果をこれまで以上にスピーディかつ柔軟に届けることが可能となります。締結の背景と目的今回のMoUでは、情報提供と協力の枠組みが定められており、両社はそれぞれの専門性とリソースを活用し、共通の目標達成に取り組んでいくことを確認しています。またElevationSpaceはこの協業を通じて、Axiom Spaceとの連携の下でグローバル宇宙市場における存在感を高めていくことも視野に入れています。左から、ElevationSpace Chief Operating Officer 宮丸 和成、Axiom Space Astronaut and Chief Technology Officer 若田 光一氏ElevationSpace Chief Operating Officer 宮丸 和成のコメントAxiom Spaceとの協業は、当社の技術を実運用環境で発揮できる貴重な機会です。両社の連携によって、航空宇宙産業全体の発展に寄与する技術革新を推進できると確信しています。Axiom Space Astronaut and Chief Technology Officer 若田 光一氏のコメント今回のMOUは、Axiom Stationの顧客に対し、生命科学や材料科学のサンプルなどのペイロードを、適切に管理された環境下で地球へ迅速に回収できるカーゴ回収サービスを提供することを目指す上で、重要な意味を持つものです。Axiom Space 概要Axiom Spaceは、世界初の商業宇宙ステーション「Axiom Station」を建設しています。この次世代型の軌道プラットフォームは、宇宙における人類の持続的な活動の礎となり、微小重力環境下での革新的な研究・技術開発を促進し、未来の活気あるグローバル宇宙経済の創出を目指しています。現在、「人類を地球の外へ導く」というビジョンのもと、Axiom Spaceは国際宇宙ステーション(ISS)への商業有人宇宙飛行サービスの主要提供企業であり、月および低軌道ミッション向けの先進的な宇宙服の開発も手がけています。Axiom Spaceは、地球を超えて人類の活動領域を広げ、すべての人々の利益のために新たな宇宙インフラを構築する、時代を象徴するプロジェクトを推進しています。ホームページ:https://www.axiomspace.com/